Kanelbulle

2020.03.06

スウェーデンに着いて荷物を置いたら、すぐに馴染みのカフェに行ってフィーカをします。「FIKA | フィーカ」とはスウェーデンのお茶を楽しむ文化のこと。スウェーデンの人たちは、朝のフィーカから夜のフィーカまで、一日に何度もフィーカを楽しみます。オーダーをして、小さなテーブルに席をとって、おいしそうなお菓子やパンを眺めていると気分は「ただいま」。再訪できたよろこびをしみじみとかみしめる瞬間です。

「スウェーデンで馴染みのある食べ物は?」と聞かれ、真っ先に頭に浮かぶのがシナモンロール。スウェーデン人にとってのシナモンロールは、日本人にとってのおにぎりのようなソウルフードなのです。スーパーでいくつも袋に入った、子供のおやつ的なものから、オーガニックベーカリーのバターがしっかりと効いたリッチテイストなものまで、シナモンロールと一口に言っても、実に様々。それを食べ比べするのが楽しいのです。

スウェーデンのコーヒーは、ダークローストが主流で、ストレートで飲むとかなり濃いんです。わたしがシナモンロールと一緒にオーダーするのはカフェラテ。朝早くからやっている近所のカフェで朝フィーカを、買い付け中に重たい荷物を下ろして、ほっと一息する午後のフィーカ。スウェーデンの人たちに習って、わたしも何度もフィーカをします。

ちなみに10月4日はスウェーデンでは「シナモンロールの日」。ある年の10月4日に長距離電車に乗って、コーヒーを注文した時に「今日はシナモンロールの日だからどうぞ!」と、一緒にシナモンロールを渡してくれました。
最初の頃はシナモンロール一辺倒でしたが、数年前にカルダモンロールの美味しさに目覚めてからは、ずっとカルダモンロールを選んでいます。このスパイスの香りで、寒さや疲れから開放されて、いやされている気がします。

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